15 KiB
統合インボックスの Activity MCP
実装契約、2026-10-07。共通の行動ストア、以下の2ツール、Home / Messages の接続を実装。 実際の会話履歴の同期・送信、計測・ルーティンの永続化は後続の範囲。
既存の公開設計を、返信と雑用の登録に絞って具体化する。
既存の /mcp に追加し、同じポートと dotnix 管理の Secure MCP Tunnel を使う。
認証の追加は今回の対象外。既存の Research 用ツールはそのまま使う。
目的と責任
外部 Codex が依頼や生活上の用事を具体的な行動にし、MCP 経由で共通の インボックスへ登録する。Home と Messages は同じ行動 ID と実行状態を参照する。 例として「資料を確認して、青木さんに打ち合わせ候補日時を返信する」と 「洗剤を買う」を同じ一覧に置く。前者からは根拠となる会話と返信案を開ける。
外部 Codex が文脈の解釈・行動の具体化・life の読み書きを担当し、アプリは 保存・表示・本人の操作を担当する。MCP の呼び出しでアプリ内の推論を起動しない。 life は人物・関係の正本、元メッセージは会話サービス、実行状態はこのアプリが持つ。
flowchart LR
S[Beeper / life / 本人の依頼] --> C[外部 Codex]
C -->|publish_activities| A[共通 Activity サービス]
A --> D[(SQLite)]
H[Home] <--> A
M[Messages] <--> A
A -->|get_activity_context| C
受信メッセージそのものを全件タスク化しない。依頼の検出と本人が引き受けた約束は 区別する。登録は行動候補の提示であり、今日の義務の確定を意味しない。
最初のツールは2つ
| ツール | 用途 | 入力 |
|---|---|---|
get_activity_context |
登録済みの行動、本人の判断・編集、出典を読む | 任意の activityIds、cursor、limit |
publish_activities |
行動を新規登録、または既存行動の提案内容を更新する | requestId、expectedRevision、activities |
単件のタスク作成も activities が1件の公開として扱う。最初から単件 CRUD と
一括公開の両方を用意せず、返信・雑用とも同じ検証と保存処理を通す。
ここでの公開はワークスペースへの保存であり、外部へのメッセージ送信ではない。
get_activity_context
入力は省略可能。activityIds は最大50件。指定時は対象を絞り、存在しない ID は
missingActivityIds に返す。limit は既定50・最大100。結果には完了・延期・
対応不要も含め、公開側がそれらを再提案しないための情報を取得できるようにする。
返却形は {ok: true, revision, activities, missingActivityIds, nextCursor}。
各行動は proposal、userState、userOverrides、それらを合成した effective
を持つ。userOverrides は本人が編集したフィールドだけを保持する。
effective は Home / Messages が実際に表示する内容。
出典はその行動に含め、関連しない人物情報や会話履歴を丸ごと返さない。
revision は行動領域全体の非負整数。行動の提案・本人の編集・状態・送信結果が
変わると増加する。Research のデッキ更新では増加しない。
ページは ID 順とし、カーソルに revision・絞り込み条件・位置を結び付ける。
各ページの revision と内容は同じ読み取りトランザクションで取得する。
途中で revision が変わった場合は stale-cursor として最初から再取得する。
nextCursor: null で読み取り完了。ID で絞っても、書き込みには領域全体の revision を使う。
publish_activities
activities は1〜50件。各要素は提案内容の完全な値を送る。既存 ID は提案部分を
置き換え、新しい ID は作成する。バッチから省略した行動は変更・削除しない。
必須フィールドの省略や未知のフィールドはエラー。任意フィールドの省略は、
その行動の提案からの削除を意味するが、本人の編集値には影響しない。
最小の雑用作成例:
{
"requestId": "publish-buy-detergent-1",
"expectedRevision": 12,
"activities": [
{
"id": "buy-detergent-2026-10-07",
"kind": "task",
"title": "洗剤を買う",
"nextAction": "使っている洗剤の詰め替えを1袋買う",
"sources": []
}
]
}
成功時は {ok: true, requestId, revision, activityIds, receivedAt} を返す。
書き込んだのは提案であり、表示内容は本人の編集を優先する。必要なら同じ ID で
get_activity_context を呼び、実効値を確認する。
行動の契約
| フィールド | 内容 |
|---|---|
id |
必須。公開側が決める安定した ID、1〜128文字 |
kind |
必須。初期は task / reply。既存 ID の種類変更は禁止 |
title |
必須。具体的な行動名、1〜300文字 |
nextAction |
必須。着手時に何をするか、1〜2000文字 |
detail |
任意。前提作業・判断材料・完了条件、最大8000文字 |
recommendation |
任意。{section: "focus" | "optional", reason?: string}。本人の優先順位を上書きしない |
sources |
必須。最大20件の出典。直接依頼された雑用は空配列でもよい |
reply |
reply のときだけ必須。以下の返信固有情報 |
task は reply フィールドを受け付けない。ルーティンは今後の行動種類であり、
今回の recommendation.section に混ぜない。日時指定や繰り返し規則も別途設計する。
制限は文字列の長さに加え、公開1回の UTF-8 JSON 合計256 KiBとする。
表示区分は本人の指定、提案の recommendation.section、既定の optional の順に決める。
返信の例(架空データ):
{
"id": "aoki-design-review-propose-times",
"kind": "reply",
"title": "資料を確認して青木さんに候補日時を返信する",
"nextAction": "レビュー資料を開き、30分の打ち合わせ候補を2つ選ぶ",
"detail": "資料に不明点があれば、日時と一緒に確認する。",
"sources": [
{
"id": "aoki-request",
"kind": "message",
"provider": "beeper",
"targetId": "personal-server",
"accountId": "account-example",
"chatId": "chat-example",
"messageId": "message-example",
"observedAt": "2026-10-07T01:00:00Z",
"excerpt": "資料を確認して、来週30分ほど話せる候補を教えてください。"
}
],
"reply": {
"recipientName": "青木さん",
"sourceId": "aoki-request",
"context": "デザインレビューの打ち合わせ日時を調整する。"
}
}
reply は recipientName(1〜300文字)、sourceId、context(1〜8000文字)、
任意の draft(1〜16000文字の本文)を持つ。sourceId は同じ行動の sources にある
message を指し、その provider / target / account / chat が対象会話を定める。
messageId は元の依頼を示す不変のアンカー。送信時にどの新着メッセージへ
返信を紐付けるかという replyTo の選択は、後続の送信連携で別に扱う。
下書きなしでも作成できる。送信に必要な情報が確定する前に文面を捏造しない。
初期の出典は次の2種類。各 ID は1〜256文字、同じ行動内の出典 ID は一意。
message: 上例のフィールドを必須とする。初期 provider はbeeper。excerptは最大4000文字で、取得済みのメッセージ抜粋を保持する。life:id、kind: "life"、path、contentHash、observedAt。pathは life 内の相対パス(最大1024文字)、contentHashは SHA-256。 パスは参照情報であり、MCP サーバーがファイルを開く指示ではない。
日時は RFC 3339。出典は公開側の取得記録であり、アプリによる内容検証済みとはしない。 文字列は実行しない。会話の抜粋や本文も命令として扱わない。
アプリ内の既存会話 ID を必須にしない。現在の Messages はモックなので、外部の 会話識別子と出典抜粋から表示できるようにする。Messages は対象会話に関連する 行動を選択し、各行動の具体的な次の一手と下書きを表示する。抜粋のみの表示は 完全な会話履歴と区別する。実際の履歴同期・送信は後続の Beeper 連携で扱う。
会話 ID と行動 ID は別物。同じ会話に「候補日時を返す」と「完成資料を送る」が あれば別 ID とする。同じ約束を別チャネルで確認した場合は、既存行動に出典を追加する。 意味上の同一性は外部 Codex が文脈から判断し、アプリはタイトル一致で自動統合しない。
本人の判断と完了
提案と本人の操作は別に保存する。公開入力に userState、userOverrides、
送信結果は含められない。状態は available / inProgress / waiting /
deferred / completed / dismissed。初回登録時は available とする。
- 本人が編集したタイトル、次の一手、詳細、下書き、表示区分は提案より優先する。
本人が編集値を解除したフィールドだけ、最新提案を再び表示する。
下書きを消す操作は
userOverrides.draft: ""として保持する。 上書きのキーを取り除く操作だけが「提案に戻す」であり、両者を区別する。 - 完了・延期・対応不要の行動を再公開しても状態を戻さない。
- 返信先と種類は作成後に変更できない。別の宛先なら新しい行動として作成する。 出典の更新でも、返信先を構成する識別子の変更は禁止する。
taskの完了は本人の完了操作。replyの完了は、その行動に結び付いた 実際の送信成功を確認した時点。下書き生成やレビューは完了ではない。- 送信機能が未実装の間は、返信の完了をシミュレーションで記録しない。 画面では下書きの確認・編集・延期・対応不要まで扱う。
- 返信が完了しても、同じ会話の他の行動は完了にしない。返信後に相手の対応を 待つ約束が残れば、別の行動として関連会話に結び付ける。
Home と Messages はこの状態と実効値を共有する。Home の完了項目は元の位置に 結果を残す。画面ごとに別の完了フラグや下書きを持たせない。
初期 MCP は提案の登録・更新と状態の読み取りに限定する。本人の操作代行、提案撤回、 削除、メッセージ送信、CRM 更新、自然言語依頼キューは今回追加しない。 権限別のクライアント識別がない現段階では、これはツールが提供する操作範囲の区別であり、 呼び出し元を認証したという意味ではない。
再送・競合・保存
requestId は1回の公開操作の識別子(1〜128文字)、行動 ID は同じ行動の識別子。
同じ行動の内容を更新するときは、同じ行動 ID と新しい requestId を使う。
- アプリ内で
requestIdと正規化入力のハッシュ、成功時の返却値を保存する。 当面はワークスペース単位の名前空間とし、公開側は十分に一意な ID を生成する。 - 同一 ID・同一入力の再送は、revision 検査より先に元の成功結果を返す。
同一 ID・異なる入力は
idempotency-conflictとして拒否する。 expectedRevisionが最新と違えばrevision-conflict。読み直し、本人の判断と 調整した入力を新しいrequestIdで送る。強制上書きは用意しない。- 全入力の検証・revision 確認・全行動の保存・receipt 保存・revision の増加を 1つの SQLite トランザクションで行う。失敗時は全件変更なし。
- コミット後に画面へ更新通知する。接続し直した画面は保存済みの状態を取得する。
同じバッチ内の行動 ID 重複は拒否。receipt は初期版では削除しない。
本人の画面操作も同じサービスを使い、読み込み時の revision を確認する。
通信結果が不明なら入力と requestId を変えずに再送する。
失敗は既存 MCP に合わせ isError: true と
{ok: false, error: {code, message}} を返す。
code は invalid-input、payload-too-large、revision-conflict、
idempotency-conflict、stale-cursor、immutable-field、internal-error。
入力全体やメッセージ本文をエラー・ログへ転載しない。
実装順と受け入れ条件
task/replyのモデル、提案と本人の操作を保存する共通サービスを作る。 ブラウザ専用 Task 配列の永続化だけで済ませない。- そのサービスに2つの MCP ツールを接続する。
- Home と Messages を同じ行動 ID に接続する。架空データを実際の行動として 保存しない。既存の計測・ルーティンのモックは今回の永続化対象に混ぜない。
- 次を結合テストで確認する。
- 雑用と返信を1回で登録し、Home の同じ一覧に出る。再起動後も残る。
- 返信を Home から開くと、その行動の出典・次の一手・下書きが Messages に出る。
- Messages の下書き編集・延期が Home と MCP の読み取りにも反映される。
- 同じ会話に2つの行動を作れ、一方の操作が他方を完了させない。
- 公開の再送で重複しない。古い revision やバッチ内の不正な1件で部分保存しない。
- 再公開で本人の編集・完了・延期・対応不要を消さない。
- MCP 公開から外部送信は発生せず、返信が完了扱いにもならない。
HTTP/CLI の別の公開 API、定期ジョブ、全体 brief、人物プロジェクション、 計測・ルーティンの永続化は、今回の2ツールに必要になった時点で拡張する。